統合失調症,要因,きっかけ

確定できない難しさ――不明点の多い発症要因

「原因」とは事柄の源である根本そのものを表しますが、「要因」とはその原因が起きるまでの理由のようなものを言います。

この病は精神疾患の一つでその中でも「内因性精神疾患」という発症するまでの要因と原因の二つがはっきりしていない精神疾患として扱われています。

具体的に述べますと「原因は○○なのではないだろうか」「○○のおかげで発症するのではないか」というそれらしい疑問は出るのですが、その疑問に答えられるそれらしい理由や確証が少ないためこの病は「原因・要因については不明な点が多い」というレッテルを貼られているのです。

一体何が精神を左右するのかということは、見えない所で働いている作用なので例え四六時中監視しても導き出すのは困難だと思われます。

何が心を惑わせるのか――考えられる要因

過去何度も要因が考えられ、確信のもてる結果が出ずに研究が止まっています。
予防対策をとるために要因は知っておいたほうがいいと思いますので、現在あげられている要因について簡単に学んでおきましょう。

病は受け継がれるものなのか――遺伝的要因

「親族が病を発症している」又は「発症の経験があった」という人がいた場合は、普通よりも発症する確率が高いと言われていました。

例えば一卵性の双子の片方が発症すると、もう片方も発症してしまうという確立は、およそ五分五分でした。
さらに胎児が母体の中にいる時に、母体がインフルエンザ等のウイルスに感染した場合に、脳に何らかの障害が発生して将来統合失調症になりやすいのではないかという説もあります。

周囲の変化に対応できない――環境的要因

突然今までの環境とは違う所に自分が置かれたおかげで、それがストレスとなって精神に影響するのではないかという要因です。
例えば親の離婚や仕事の転勤等によって目まぐるしく生活が変わると、環境の違いに対しての戸惑いや不安といったものがストレスとして生まれて心の負担となるのです。
環境には対人関係も含まれており、日頃の誰かに対するストレスが溜まっていき発症してしまうのもこの要因だと考えられます。

この二つの要因が時には同時に、時には別々に起きることが発症の要因ではないかといわれています。
他にも過去の育成の仕方や何らかのトラウマが要因の一つではないかと候補に上がったときもありましたが、それらは統合失調症とはまた別の精神疾患に対する要因であり、この病に関する要因には関係ないと判断されました。

2つの要因を比べて気をつけるべき要因は

有力的な要因を説明しましたが、これらに注意していくにはどうしたらいいのでしょうか。
まず遺伝的要因ですが、これはやや高いという数値が出ているだけで親族に発症者がいた場合自分も必ずなるというわけではなく、環境や性格によっては発症しないこともあるので病の要因として見るのはまだ早いものと思われます。

次に環境的要因ですが、こちらは他の精神疾患に対する要因となっている「ストレス」が発生している要因なので、統合失調症の要因としても有力な候補となっています。
些細なストレスならばすぐに消えてしまうかも知れませんが、環境的要因のストレスは自分の周囲環境から生まれるストレスが襲い掛かってくるので、毎日そのストレスと付き合うこととなるため非常に溜まりやすく発散しづらいです。
気をつけなければならないのは環境的要因の方かもしれません。

環境的要因によるストレスが発症の原因へと繋がるかもしれませんが、環境的要因もストレス以外での感情の昂りやうつ状態になってしまうような事柄については説明ができませんので、解明が完全に済んだわけではないです。

私達人体の中で一番理解が難しい所は心だと思いますので、それに関する病への要因も解析するのは容易ではないのかもしれません。

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