うつ病,統合失調症,違い

内面に広がる闇の代表――うつ病とは

うつ病は、悲しいことや怒り等のストレスによって気分が落ち込んだまま長い間継続される状態のことを言います。
これが悪化していくとしだいに仕事や学業に対するやる気が減っていき、物事・周囲に対する興味が薄れて行動や感情が鈍くなっていきます。

これらは陰性症状にも見られるため、勘違いを受けやすいのです。

陰性症状とうつ病は何が違うのか

うつ病と間違われやすい陰性症状ですが、陰性症状で見られるうつ傾向はあくまで「うつ状態」であるためうつ病ではなく、うつ病になる一歩手前ということなのです。

そのためうつ病では睡眠障害を起こし、熟睡できないことが多いですが陰性症状では逆に眠っても眠りたりない程睡眠を欲するようになるような違いも見られるのです。

何から見て決まるのか――精神病と精神障害

さらに統合失調症は精神病という精神に関する病として分類されていますが、うつ病は「病」と名前に入っていますが精神病ではなく精神に発生した障害の一つに分類されています。
そのため病に対する治療と障害に対する治療とでは方法が全く別のものになってくるのです。

この二つの違いは、医学的な面からと社会的な面から見て判断されます。
例えば精神病は精神面の不安に対して自分と周囲が困っている様子が無いと医者が判断すると精神病となり、精神面の不安によって自他共に何らかの悪影響を与えてしまうと周りから判断されると精神障害となります。

このように大まかに分けられることによって、二つを区別していくのです。

ハイテンションからどん底へ――躁うつ病とは

躁うつ病は気分が常に高潮し、やたらと生き生きした行動が見られる精神病の一種です。

普段は五月蝿いくらいの声の大きさで話し続けることが多く、疲れが溜まっていても自分では気付かないほど活力に満ち溢れている「躁状態」と呼ばれる症状が見られますが、些細なきっかけでうつ状態に入ってしまうことがあり、そのうつ状態はうつ病よりも重い場合があって大変危険です。

このように躁状態とうつ状態を繰りかえすのが躁うつ病の主な症状なのですが、この症状が陽性症状と似ている点があるため間違われることがあります。

陽性症状と躁うつ病は何が違うのか

以前にも説明しましたが陽性症状は統合失調症の原因である脳の思考能力低下からくる症状なので、考えることや気分に異変が見られますが躁うつ病は感情そのものに異変が見られるため二つは別物の病だと判断されています。

陽性症状では幻聴・幻視や妄想等によって普通の判断ができなくなってしまい、言動におかしさが見られるのに対して、躁うつ病は感情の上下が激しいだけで自分が周囲を引っ掻き回してしまいますが、周囲から影響を受けるのはうつ状態以外ではあまり見られないのです。

また、躁うつ病は躁状態とうつ状態の間は比較的まともな状態に回復することができるのですが、陽性症状は長期に渡って症状が現れて少しの間だけ回復するということはあまりありません。
これらのことから二つの病をそれぞれ見極めることが可能となるのです。

診断はしっかりと――病の判断は専門家に

似ている点があってもよく注意すると違いがあることが分かったと思います。しかし、うつ病でも精神病によく似た「精神病性うつ病」というものがあったりします。
やはりある程度知っていても、素人判断では精神に関する病や障害について見極めることはとても難しいです。

うつ病の治療をしていても統合失調症が中々治らないように、病にはそれぞれ適した治療法があるので、なるべく間違った診断は避けたいものです。

病を発症したかなと思ったら、無理に自己診断などはせずにすぐに病院へ行き、医師と相談することが一番でしょう。

  • 発症の要因 - きっかけとなる要素とは?
  • 薬の種類 - 治療に使われる向精神薬について

  • 【症状と原因】統合失調症の原因、症状や合併症と共に鬱病との違いを紹介
  • 【治療のガイドライン】治療に使われる薬の種類や副作用、漢方薬の効果とリハビリについて
  • 【ご家族の方へ】対応方法・接し方、治療のための診断プロセス、再発予防などの心構え
  • 【社会への復帰まで】生活保護・障害者年金の申請方法や金額、相談窓口などの福祉制度情報
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