統合失調症,治療

病から別れるために――治療法の種類について

統合失調症は、かなり昔から認知されていた病なのでそれに合わせて時代が進むごとに治療法が増えてきています。
一般的な治療法から特別なものまでありますので、確認しましょう。

病に対する通常対策――薬物治療

脳内の物質が増減することにより思考能力低下を引き起こすのがこの病ですが、その増減は薬物によって抑えることができます。
また、症状によって精神が大きく不安定な際に落ち着かせるための薬物や症状によって起きる睡眠障害等を回復させるための薬物も開発されています。

薬物治療は確実に病を治療していく療法の一つで、投与を続けることで病から回復していくことを実感できると思います。

注意すべき点は、まれに発生する副作用や投与を途中でやめてしまうことで病が再発することがあるということです。
副作用は現在発生しても軽いものですむように薬物が開発されており、投与の中断による再発は医師からの用法・用量に注意するのがよいでしょう。

心を直接治療する――心理療法

薬物治療で症状はだいぶ緩和できますが、心に細かなケアというのは薬物治療では難しいです。
そこでとられる治療法が心理療法で、薬物ではカバーできない深い精神状態も落ち着かせることができます。

この病では患者自身が病への自覚がないことが多く、治療を拒みやすいのですが心理療法を続けることで次第に自分の病について理解できるようになり、病と向き合って治療に専念するようになります。
これは心理療法によって、精神の緊張や不安が徐々に解かれていき心に余裕を持つことができるようになってくるからだと言われています。

心理療法は病をただ治療するだけではなく、発症の再発防止にも役立っています。

身体を動かすことが治療に繋がる――作業療法

病によって非現実的な妄想等から現実に精神を戻すために作業療法が行なわれます。
これは絵を描いたり何かスポーツをすることで他人と心の触れ合いを深めて、精神状態を安定させていくという療法です。

この療法はストレスの軽減やストレスの元となる原因を解消していくのに効果的で、周囲も落ち着いていく患者をいたわることができる環境つくりをしていくようになります。
病によって変動の激しかった日々から、また自然な日常へと戻っていくことが出来る素晴らしい療法なのです。

これらの治療法以外にも電気治療や脳への外科手術による治療法もあったのですが、身体へ悪影響を与える危険性が大きかったため、現在では使用頻度が極端に減るか禁止されています。

患者が気になる点の一つ――入院治療は必要なのか

様々な治療を行なうのがこの病ですが、専門の病院で入院しなければ治療はできないというわけでもありません。
症状が軽く、薬物治療などによってすぐに治りそうな場合は通院を繰りかえして、医師と話し合うだけでいいのです。

これを「外来治療」といい、医師への信頼や自分の病を治そうという気持ちがあれば病の治療への効果を見込めることができますが、逆に人を深く疑ったり自身が病ではないという気持ちで嫌々通院すると、症状が悪化する場合があるので注意が必要です。

入院せざるを得ない状態の場合

外来治療では手に負えない状態とは症状が重く、幻覚や妄想のおかげで神経が昂りすぎて、周囲を傷つけるかのように攻撃的で周囲にも悪影響を与えかねないと判断された場合には入院による治療が必要となります。
逆に気分が下落して患者自身から生気が感じられなくなってくると、自身を傷つけ始めてしまう恐れもあるので保護観察という名目で入院が必要になる場合もあります。
入院後は規則正しい生活や決まった薬物が投与されるので、病から回復しやすいそうです。

どれくらい入院しなければいけないのかという期間は、各々の病の度合いによるので決まってはいませんが、患者自身が病を治そうという気持ちが強ければその分早く退院できるのではないでしょうか。

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