統合失調症,再発

病を眠りから覚ます――再発の原因

治療のおかげで病が緩和されてくると、患者の精神が安定してくるので発症前の状態に近くなっていきます。
しかし、この状態はまだ回復の途中であって完全に回復しているわけではありません。
そのためここで薬の投与やカウンセリング等を自己判断で止めてしまうと、再び病を発症してしまうことがあります。
特に精神疾患等の心の病は些細なことがきっかけで病の再発を引き起こしてしまいます。

例えば勝手な治療ストップの他に、職場や学業等の患者周囲からストレスを感じてしまい、再発してしまうこともあるのです。
ちなみに再発する場合のストレスは、発症の原因となるストレスより小さくても再発を招いてしまうことが分かっています。

症状が和らいでいっても、周囲は患者に対して病への注意を払ったり患者自身もいろいろと気をつけなければいけません。

再発の兆候――サインを確認しよう

この病は発症したことを気付かれにくいことがあるように、再発した場合も中々気付かれない時があります。
再発に気付くのが遅れた場合、以前と同じ症状にまた長い期間をかけて治療し直さなければならない場合や以前よりも強力な症状を発症されてしまい、さらに綿密な治療が必要になってしまう場合もあるのです。
このようなことを防ぐためにも、再発の事前に見られる兆候というものを知っていきましょう。

よく見られる傾向――様々なサイン

再発する前に見られるサインというものは人によって違ってきますが、どのようなサインがあるかというのは大体判明しています。
体調が急に優れなくなったり、やる気の低迷等がある場合は再発が起きる前触れである可能性が高いです。
事前に「どのようなことがあると再発するかもしれない」ということを覚えておくといいと思います。

ではどのような再発の兆候があるのか見ていきましょう。

  • 昼夜が逆転したように、正常な睡眠がとれなくなる。
  • イライラや攻撃的な態度が見られる。
  • 急激に活発になり、躁うつ病のようになる。
  • 自虐的な妄想や言動が見られる。
  • 人とのコミュニケーションを絶ち始める。
  • うつ状態のような症状を見せる。

これらのことが患者に見られる場合には病の再発を疑わなくてはいけません。
再発の兆候に、病を発症する前と同じ傾向があることに気付きましたでしょうか。

陽性・陰性症状に見られる症例が徐々に現れるようになり始めたら、再発への注意を払わなければいけません。
再発サインに気をつけて病を治療していきましょう。

注意を怠らずに――再発の対策として

油断というものは恐ろしいもので、病が軽くなった途端にもう治ったと思ってしまって薬の投与や治療を止めてしまうのは、この病に限らず他の病を治療している患者たちによくあることだそうです。

例えば風邪を発症してしまった場合に、薬を投与し安静にしていることで一時的に風邪の症状は治まることでしょう。
しかし、そこでもう治ったと思って治療を止めて身体に無理をかけてしまうとまたしても風邪の症状が現れてしまうのです。

自己の過信による診断は、時に思わぬ悪影響を身体に与えてしまうことがあります。
それは病の再発、症状の悪化という形で襲い掛かってくるでしょう。
そうならないためにも、病が軽くなったのならまずは医師と相談し、薬の量の調節・投与の停止や治療方法の変更等を決めていきましょう。
不規則な生活では身体や精神に負担がかかってしまうので、規則正しい生活を心がけることも重要です。

病が感じられなくなってくると、次は社会復帰のために色々と頑張らなければなりません。
そのため病を再発しないための踏ん張りどころが治りかけの時期なのです。家族で協力して病に対して隙を見せずに、最後まで治療に専念しましょう。

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