統合失調症,社会復帰,社会参加

再び日々を平穏に過ごすために――社会復帰に必要なこと

病が落ち着き、再発する兆候が特に見られなければ治療も病の最終目標である社会復帰を目指した段階に移っていきます。
「元は働いていたのに病のおかげで仕事を手放すことになった」「これから就職活動を始めるけど病を発症していた自分が職に就く事ができるか不安」といった人達のために、安心して社会へと戻っていけるよう元気付ける治療をするのです。

身も心も健康に戻すため――最後の治療

その治療は精神を落ち着かせていくリハビリを施設等で主に行なわれていき、他にも不規則になりがちな生活を規則正しいものへとさりげなく修正していくようにします。
このような治療で見込まれる回復は、不安や緊張は精神面でのストレスとなって眠っていた病を起こしてしまうことがあるため、なるべく精神を穏やかにすることで病の再発を防ぎ、不規則な生活は疲れとなって身体に溜まっていくことで、精神にも同じ疲れが出始めてしまうことがあるため規則正しい生活が望まれるのです。

平穏が一番なのですが何も凄いことをせずに、普通に暮らすということが実は結構大変なものだということが分かってくると思います。

皆で協力し合う――患者への支援

社会復帰のために行なう治療や施設は、精神疾患という病が世間で認知されるようになってきてから以前よりも色々と改善されるようになりました。
患者達が集まって、周囲との協調性を戻すデイケアや簡単な作業を自分一人で行い、自立心を育てる作業療法所といった患者の治療に協力しようという試みが現れ始めているのです。

特に患者にとって必要な住居や社会復帰の足がかりとなる仕事場に関しては最近では患者を優遇するようになっています。

新しい住まいで新しい自分へ――施設紹介

例えば家庭の事情等で一人暮らしをしていかなければならない患者に対しては、生活訓練施設というものがあり暮らしていく上で必要な設備は一通り揃っています。

デメリットとしては利用している間の費用は自己負担で、患者が支払うことができる障害年金等で払うとそれなりにぎりぎりということできつい所もありますが、今後社会に復帰した時の就職や生活についての相談にのってくれるスタッフもいるのでアフターケアもサポートしてくれます。

他にも住まいを見つけるのが大変な人のための福祉ホームや対人関係や健康面を配慮して作業を行なうことができる福祉工場といったものがあります。
このような施設を通した社会復帰を目指す努力が、患者達の間で毎日行なわれているわけです。

未来への架け橋――社会参加

不況が続く日本で、病を発症してしない人でも就職が難しい世の中となっておりますが、そんな時でも患者は社会へと戻ることができるのでしょうか?

この病に限らずに、何らかの障害を負っている人が普通に働けるように、障害者雇用制度というものが少し前に創られました。
これはある程度の仕事しかできない障害を持った人でも、雇用側が理解して社員として迎え入れるという制度です。
この制度が導入されたおかげで、身体的な障害を持った患者以外にも心の病から復帰した患者も普通に会社で働くことができるようになったのです。

今現在日本では一度統合失調症を発症してから、病のため社会に戻ることを断念してしまっている人は数多くいます。
それでも周りはどんな形でも患者達を受け入れる用意をし始めているので、後はそれに患者が応えるだけという環境が整いだしています。

患者の努力を無駄にしない周囲の暖かさが、社会に復帰する後押しとなることでしょう。

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